ルカによる福音書 23:36-45 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

36. 兵卒どももイエスをののしり、近寄ってきて酢いぶどう酒をさし出して言った、

37. 「あなたがユダヤ人の王なら、自分を救いなさい」。

38. イエスの上には、「これはユダヤ人の王」と書いた札がかけてあった。

39. 十字架にかけられた犯罪人のひとりが、「あなたはキリストではないか。それなら、自分を救い、またわれわれも救ってみよ」と、イエスに悪口を言いつづけた。

40. もうひとりは、それをたしなめて言った、「おまえは同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。

41. お互は自分のやった事のむくいを受けているのだから、こうなったのは当然だ。しかし、このかたは何も悪いことをしたのではない」。

42. そして言った、「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください」。

43. イエスは言われた、「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」。

44. 時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。

45. そして聖所の幕がまん中から裂けた。

ルカによる福音書 23