ヨブ記 3:10-23 日本語話し言葉 1955 (JA1955)

10. これは、わたしの母の胎の戸を閉じず、また悩みをわたしの目に隠さなかったからである。

11. なにゆえ、わたしは胎から出て、死ななかったのか。腹から出たとき息が絶えなかったのか。

12. なにゆえ、ひざが、わたしを受けたのか。なにゆえ、乳ぶさがあって、わたしはそれを吸ったのか。

13. そうしなかったならば、わたしは伏して休み、眠ったであろう。そうすればわたしは安んじており、

14. 自分のために荒れ跡を築き直した地の王たち、参議たち、

15. あるいは、こがねを持ち、しろがねを家に満たした君たちと一緒にいたであろう。

16. なにゆえ、わたしは人知れずおりる胎児のごとく、光を見ないみどりごのようでなかったのか。

17. かしこでは悪人も、あばれることをやめ、うみ疲れた者も、休みを得、

18. 捕われ人も共に安らかにおり、追い使う者の声を聞かない。

19. 小さい者も大きい者もそこにおり、奴隷も、その主人から解き放される。

20. なにゆえ、悩む者に光を賜い、心の苦しむ者に命を賜わったのか。

21. このような人は死を望んでも来ない、これを求めることは隠れた宝を掘るよりも、はなはだしい。

22. 彼らは墓を見いだすとき、非常に喜び楽しむのだ。

23. なにゆえ、その道の隠された人に、神が、まがきをめぐらされた人に、光を賜わるのか。

ヨブ記 3