1. そののち、イエスはガリラヤの海、すなわち、テベリヤ湖の向こう岸へ渡られた。
2. すると、大ぜいの群衆がイエスについてきた。病人たちになさっていたしるしを見たからである。
3. イエスは山に登って、弟子たちと一緒にそこで座につかれた。
4. 時に、ユダヤ人の祭である過越が間近になっていた。
5. イエスは目をあげ、大ぜいの群衆が自分の方に集まって来るのを見て、ピリポに言われた、「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」。
6. これはピリポをためそうとして言われたのであって、ご自分ではしようとすることを、よくご承知であった。
7. すると、ピリポはイエスに答えた、「二百デナリのパンがあっても、めいめいが少しずついただくにも足りますまい」。