民数記 20:12-20 リビングバイブル (JLB)

12.  ところが神様は、モーセとアロンをしかりつけました。 「おまえたちはわたしを信じなかった。 岩に命じろと言ったのに、杖でたたくとは何事だ。 わたしに恥をかかせたのだから、二人とも約束の国には入れないと思え。」

13.  そこで、この場所は、メリバ〔「反逆の水」の意〕と名づけられました。 人々が神様に背いて争ったからです。 この事件によっても、神様はご自分の力ときよさをお示しになりました。

14-15. カデシュにいる間に、モーセはエドムの王のところへ使いを出しました。 「王様、私どもはお身内も同然でございます。 私どもの先祖ヤコブは、あなた様のご先祖エサウ様の弟でした。 ご存じのように、私どもはずいぶん悲しい思いをしてまいりました。 事情があってエジプトへ行きましたが、長く住んでいるうちに奴隷にされてしまったのです。 

16. あまりの苦しさに、神様に助けを求めたほどです。 そして、やっと念願がかないました。 神様が一人の御使いを遣わし、私どもをエジプトから連れ出してくださったのです。 いま私どもは、お国との境にあるカデシュに野営しております。 

17. どうぞ、お国を通らせてください。 畑やぶどう園は荒らさないように、十分気をつけます。 井戸の水も飲みません。 国境を越えるまでは、ただまっすぐ街道を進み、決してわき道にそれたりはいたしません。」

18.  しかし王は、すげなく突っぱねました。 「だめだ、許可できん。 わが国に一歩でも踏み込んだら、軍隊を出動させるぞ。」

19.  「そうおっしゃらず、何とかお許し願えないでしょうか。 街道からは絶対にそれませんし、水も飲みません。 どうしても飲ませていただかなければならない時は、きちんと代金をお払いします。 ただ通らせていただければよいのです。 決して他意はございません。」

20.  「だめと言ったらだめだ。」 王はあくまでも聞き入れません。 そして警告どおり、大軍をくり出して国境の守りをがっちり固めました。 

民数記 20