民数記 14:1-19 リビングバイブル (JLB)

1.  それを聞いた人々は、大声でわめき、夜通し泣き続けました。 

4. この声は野営地中に広まり、「エジプトに連れ戻してくれる指導者を立てよう」と、人々は叫ぶのでした。

5.  モーセとアロンは、人々の前で顔を地につけて、ひたすら神様に祈りました。 

6. スパイに加わったヌンの息子ヨシュアとエフネの息子カレブは、人々のあまりの情けなさに着物を引き裂き、 

7. こう訴えました。 「目の前にあるのはすばらしい国だ。 

8. それに神様が味方だ。 私たちを安全に導き、必ずその国を下さる。 『乳と蜜が流れる』、すばらしい国を下さるのだ。 

9. 神様に背くのはやめよう。人間なんか恐れるな。 神様がいっしょにおられる。 だれも神様にはかなわない。 だから、恐れることはないのだっ。」

10-11. ところが人々は、二人の言うことを聞こうともせず、かえって石で打ち殺そうとしたのです。 その時、神様の栄光が現われ、神様の声が響きました。 「モーセよ、この者たちはいつまでわたしをばかにするのか。 あれだけの奇蹟を見ても、まだわたしを信じないのか。

12. もう彼らには見切りをつけた。 伝染病で滅ぼしてしまおう。 代わりにあなたから、もっと強く、もっと偉大な国民を起こそう。」

13.  しかしモーセは、必死の思いで神様に頼みました。 「ですが神様、このことを聞いたら、エジプト人は何と言うでしょう。 私たちが助け出された時、彼らは神様の力をいやと言うほど思い知ったはずです。

14. そのことは、すでにこの地の住民にも知れ渡り、彼らは、神様が私たちとともにいて、親しくしておられることを知っているのです。  昼も夜も私たちを導き守る雲の柱、火の柱が見えないはずはありません。 

15. 今イスラエル国民を一人残らず滅ぼそうものなら、どうなるでしょう。 神様のすばらしさを耳にしていた人々は、これ幸い、

16. 『なんだ、あの神は。 荒野でイスラエル人どもを養うこともできず、結局は殺してしまった。 約束の地へ連れて行く力など、初めからなかったのさ』と、ばかにするに違いありません。

17-18. お願いです。 どうかお力を示してください。 どうか堪えてください。 以前と変わらず私たちを愛し、罪を赦してください。 確かに神様は、『罪は必ず罰する。 父親の罪を三、四代にわたるまで罰する』と言われました。 

19. しかし、あえてお願いします。 私たちをお赦しくださいっ。 エジプトを出てから今日まで、いつも赦してくださったように、今も変わらず私たちを愛してください。」

民数記 14