士師記 9:22-23-30 リビングバイブル (JLB)

3.  おじたちは町の指導者を訪ね、アビメレクの考えを伝えて相談しました。 すると、母親がこの町の者だということで、彼らはアビメレクを受け入れたのです。 

4. 事が決まると、彼らはバアル・ベリテの偶像へのさい銭を、仕度金としてアビメレクに渡しました。 その金で彼はさっそく、言いなりになるごろつき連中を雇いました。 

5. そして、一行を率いてオフラにある父の家へ行き、そこの石の上で、腹違いの兄弟七十人を殺してしまったのです。 ただし、最年少のヨタムだけは難を避けて隠れていました。 

6. シェケムとベテ・ミロの住民は、シェケムの要塞のそばにある樫の木の下に集まって相談し、アビメレクをイスラエルの王にまつり上げました。

7.  これを知ってヨタムは、ゲリジム山の頂上に立ち、シェケムの人人に大声で叫びました。 「皆さん。 神様に祝福されたかったら、私の言い分を聞いてくれ。 

8. 昔、木々が王様を選ぶことにした。 最初に、オリーブの木に王様になってくれと頼んだが、 

9. 断わられてしまった。『わしゃ、神様と人とを祝福するためのオリーブ油をつくり出すのが楽しいんじゃよ。 ただ木々の上にそよいでいるだけなんて、まっぴらだ。』

22-23. 三年が過ぎたころ、神様がアビメレク王とシェケムの住民との間にもめ事を起こしたので、シェケムの住民は、アビメレクに反旗をひるがえすに至りました。 

24. 引き続いて起こった事件の結果、アビメレクと、ギデオンの七十人の息子殺害に加担した者たちとに、その殺人罪に対する当然の罰が下ることになったのです。

25. シェケムの人々は、峠の小道のわきに、アビメレクを待ち伏せる者を潜ませました。 ところが、その者たちは、手あたりしだいに通行人から略奪するしまつでした。 この陰謀をアビメレクに告げる者がありました。 

26. 当時、エベデの息子ガアルが兄弟といっしょにシェケムへ移住し、町の要職についていました。 

27. その年の収穫祭が、シェケムの神の宮で催されていた時のことです。 ぶどう酒の酔いが回ると、人々は口々にアビメレクの悪口を言い始めたのです。

28.  ガアルはわめきました。 「アビメレクが何だってんだ。 どうしてあいつが王にならなきゃならんのだ。 あんな野郎にへいこら言ってられるかよ。 やつも仲間のゼブルも、おれたちの家来にしてやるからな。 くたばれ、アビメレクめ! 

29. おれ様を王様にしてみな。あっという間に、あんなやつ、やっつけてみせらあ。 やい、アビメレク! せいぜい強いのを集めて、出て来い! いつでも相手になってやるぞ。」

30.  町長のゼブルはガアルの暴言を聞くと、怒りに震えました。 

士師記 9