士師記 3:9-27 リビングバイブル (JLB)

9. しかし、神様に叫び求めると、神様は救いの手を差し伸べ、カレブの甥オテニエルを遣わしてくださいました。 

10. 神の御霊が彼を支配していたので、彼はイスラエルの改革と粛清を断行しました。 その結果、オテニエルの率いるイスラエル軍がクシャン・リシュアタイム王の軍勢と対戦した時、神様はイスラエルに加勢し、完全な勝利を収めさせてくださったのです。

11.  こうして、オテニエルが治めた四十年の間は、平和が続きました。ところが彼が世を去ると、 

12. イスラエル国民は再び罪を犯すようになったのです。 すると神様は、モアブの王エグロンに加勢し、イスラエルの一部を占領させました。 

13. エグロン王と同盟を結んだのは、アモン人とアマレク人でした。 同盟軍はイスラエルを破り、「なつめやしの町」と呼ばれたエリコを手に入れました。 

14. こうして向こう十八年の間、イスラエル国民はエグロン王の圧政に苦しむことになったのです。

15.  そのとき神様に叫び求めると、神様は、ベニヤミン人ゲラの息子で左ききのエフデを、救助者としてお立てになりました。 エフデは、モアブの都に年貢を届ける務めに任じられていました。 

16. 彼は出発を前にして、長さ五十センチの両刃の短剣を作り、右ももに皮ひもでくくりつけて服の下に隠したのです。 

20. 涼しい屋上の間に座っている王に歩み寄りながら、エフデは、「実は、神様のお告げがございまして」と言いました。王は、お告げを受けようと立ち上がりました。 

21. すかさずエフデは左手を伸ばし、隠し持った短剣を抜き放ちざま、王のどてっ腹めがけて、ぐさりと突き刺したのです。 

24.  戻って来た家来は、戸に錠がかかっているので、用を足しておられるのだろうと思い、しばらく待っていました。 

25. ところが、いつまで待っても王は現われません。 心配になって開けてみると、なんと、王は床に倒れて死んでいるではありませんか。

26.  その間にエフデは、石切り場を駆け抜けてセイラへ逃げました。

27. そして、エフライムの山地にたどり着くと、ラッパを吹き鳴らして兵を集め、全軍を指揮下に置いたのです。

士師記 3