士師記 19:6-17 リビングバイブル (JLB)

6. そうこうするうち、たいそう楽しかったのか、父親は、もう一晩泊まってくれとしきりに頼むのです。 

7. 初めはなかなか承知しませんでしたが、しゅうとがあまりに頼むので断わりきれません。 ついに泊まることにしました。

8. 翌朝、二人が早く起きると、またも父親が、「夕方までおってくだされ。 日暮れ前にお発ちなさい」と、拝み倒さんばかりに言うのです。 二人はこの日も、ごちそう攻めにあいました。

9.  午後になって、娘夫婦と従者は出立の用意をしました。 すると、しゅうとが口をはさみました。 「ほれ、もう日も暮れかかったよ。今晩だけ泊まってお行き。 楽しい最後の晩を過ごそうじゃないか。あすの朝はやく発てばいいだろう。」

10.  しかし、今度ばかりは耳を貸さず、彼らは出立したのです。 一行は日暮れまでに、エブスとも呼ばれたエルサレムの近くまで来ました。

11.  従者が主人に申しました。 「日が暮れかかっておりますので、これ以上旅を続けるわけにはまいりません。 今夜はここで泊まってはいかがでしょう。」

14.  一行は旅を続けました。 ベニヤミン部族の村ギブアまで来た時、ちょうど日が沈みました。 

15. ここで泊まろうと、町へ入って行きましたが、だれも招き入れてくれません。 しかたなく町の広場で野宿することにしました。 

16. ちょうどそこへ、野良仕事を終えた老人が通りかかりました。 ここはベニヤミンの領地でしたが、この老人はもともとエフライムの山地出身で、今はギブアに住んでいたのです。

17. 広場に野宿している旅人に目を留めた老人は、「どちらからお越しかな。 どこまで行かれるのじゃ」と尋ねました。

士師記 19