士師記 15:3-10 リビングバイブル (JLB)

3.  サムソンはかんかんに腹を立てました。 「いいか、これから先なにが起ころうと、おれの知ったことじゃないぞ。」

4.  彼は出て行き、きつねを三百匹とらえ、二匹ずつしっぽを結び合わせ、結び目にたいまつをくくりつけました。 

5. そしてたいまつに火をつけると、いっせいにペリシテ人の畑に放ったのです。 たちまち麦が燃え上がり、山積みにしたりしてある麦束に燃え移り、オリーブ畑まで丸焼けにしてしまったのです。

6.  「いったい、だれのしわざだ。」 ペリシテ人は頭にきました。「サムソンだ。 あいつの義理のおやじが娘をほかの男にやっちまったからな。」 それに違いないということで、その娘と父親とを捕らえ、焼き殺してしまったのです。

7.  これを知ったサムソンは、きっぱり言い放ちました。 「よーし、見ておれ。 かたきは取ってやるぞ!」 

8. 激しい怒りに燃えて彼らを攻め、多数のペリシテ人を打ち殺したあと、彼はエタムの岩にあるほら穴で暮らしました。 

9. そうこうするうち、ペリシテ人がユダに大軍を差し向け、レヒに攻め入ったのです。

10.  「なぜここに攻めて来たんだ」と、ユダの人々は尋ねました。「サムソンをとっ捕まえるためだ。 あいつにお返ししてやるのさ。」

士師記 15