4. このたびは、ありがたいおことばに甘え、お国に住まわせていただこうと、失礼も顧みずやってまいりました。 カナンは不作続きで、もう牧草がございません。 そのひどさと言ったら大へんなもので……。 どうか、ゴシェンの地に住む許可をお与えください。」
7. 次にヨセフは、父ヤコブを王に引き合わせました。 ヤコブはていねいにあいさつしました。
8. 「これはこれは、ヨセフの父上、だいぶお年のようだが、幾つにおなりかな?」
9. 「おかげさまで百三十になります。 苦労が多く、こんなに老いぼれてしまいました。 先祖には、もっともっと長生きした者も大ぜいおります。」
10. こう言って、もう一度あいさつすると、ヤコブは王の前を下がりました。