創世記 47:1-9 リビングバイブル (JLB)

1.  ヨセフはさっそく、王宮へ報告に出かけました。「父が一族を連れてカナンからまいりました。 羊や牛の群れ、財産もいっしょです。 お許し願えれば、ゴシェンの地に住みたいと申しております。」

2.  そう言うと、同行した兄弟五人を王に紹介しました。

3.  「して、おまえたちの職業は?」「先祖代々、ずっと羊飼いでございます。 

4. このたびは、ありがたいおことばに甘え、お国に住まわせていただこうと、失礼も顧みずやってまいりました。 カナンは不作続きで、もう牧草がございません。 そのひどさと言ったら大へんなもので……。 どうか、ゴシェンの地に住む許可をお与えください。」

5-6. 王はヨセフに言いました。 「ご一族の皆さんには、どこでも好きな所に住んでいただこう。 万事おまえに任せる。 エジプトのいちばん良い土地を見つけてあげたらいい。 まあ、ゴシェンの地などはうってつけかもしれんな。 もし兄弟に有能な者がおれば、遠慮はいらん。 わしの家畜の管理責任者に取り立てるがよいぞ。」

7.  次にヨセフは、父ヤコブを王に引き合わせました。 ヤコブはていねいにあいさつしました。

8.  「これはこれは、ヨセフの父上、だいぶお年のようだが、幾つにおなりかな?」

9.  「おかげさまで百三十になります。 苦労が多く、こんなに老いぼれてしまいました。 先祖には、もっともっと長生きした者も大ぜいおります。」 

創世記 47