3-4. 「わたしは神、おまえの父の神だ。 エジプトへ行くのを恐れてはならない。 大きな国になるよう、おまえを守ってやろう。 わたしもいっしょにエジプトへ下り、時がきたら、おまえの子孫を再びここへ連れ帰る。 おまえはエジプトで、ヨセフに看取られながら死ぬだろう。」
27. ヨセフの二人の息子を数に入れると、エジプトでのヤコブの一族は七十名になります。
28. ヤコブはユダを先にやり、まもなくゴシェンに到着すると、ヨセフに伝えました。 やがて、一行はゴシェンに着きました。
29. ヨセフは馬車で駆けつけ、父親を出迎えました。 二人はしっかり抱き合ってただ泣くばかりです。
30. 「こうしておまえの顔を見られるとは、夢にも思わなかったよ。無事でほんとうによかった……。 もう思い残すことはない。 これで安心して死ねる。」 イスラエルは涙ながらに言いました。
31. ヨセフも一同に言いました。 「これから王のところへあがります。 一族の者がカナンから到着した、と報告しなければなりませんから。
32. その時、『一族の者はみな羊飼いで、羊や牛の群れを連れ、全財産を携えてまいりました』と申し上げておきます。
33. あとで王のお召しがあり、職業は何かと聞かれたら、
34. 『先祖代々の羊飼いで、私どもも若い時からずっと羊を飼っております』と答えてください。 そう申し上げれば、このゴシェンの地に住まわせてもらえるでしょう。 エジプト人は羊飼いを軽べつし、きらってますからね、いっしょには住まないんです。」