創世記 38:22-27 リビングバイブル (JLB)

22. しかたありません。 ユダのところへ帰り、八方手を尽くして捜したが、女は見つからず、だれも心あたりのある者はいなかった、と伝えました。

23.  「それじゃあ、しかたがないな。 あの品物は女にやったと思えばいい。 できるだけのことはしたんだ。 またあそこへ戻ったりすれば、町中のいい笑い者になるだけだ。」 ユダもあきらめるしかありません。 

24. さて、それから三か月ほどしたある日、義理の娘タマルに子供ができたという報告が届きました。 未亡人の身でいながら、ふしだらなことをしたに違いないというのです。「けしからん。 ここへ連れて来て焼き殺してしまえ。」 ユダはかんかんになって叫びました。

25.  人々はタマルの家へ押しかけ、外へ引きずり出そうとしました。 このままでは殺されてしまいます。 彼女は急いで義父にことづけを頼みました。 「この印章と杖の持ち主が、生まれて来る子供の父親です。 だれのものか、おわかりですね。」

26.  ユダはひと目見て驚きました。 なんと自分がやった品物ではありませんか。 「私が悪かった。 タマルを責めるわけにはいかない。こうなったのもみな、私が息子のシェラと結婚させると約束しながら、それを守らなかったからだ。」 しかしユダは、彼女と結婚しませんでした。

27.  月が満ちて、タマルはふたごの男の子を産みました。 

創世記 38