5. さあ、出発です。 神様が行く先々の町の住民を恐れさせたので、旅の間だれからも攻撃されずにすみました。
6. ついにカナンのルズ〔別名ベテル〕に着きました。
7. ヤコブはそこに祭壇を築き、「ベテルでお会いした神様の祭壇」と名づけました。 エサウのもとから逃げるとき神様と会ったのが、このベテルだったからです。
8. まもなく、リベカの年老いた乳母デボラが死に、ベテルのふもとの谷にあった樫の木の下に葬られました。 その木はのちに、「嘆きの樫の木」と呼ばれるようになりました。
9. こうして、はるばるパダン・アラムからベテルまで戻ったヤコブに、神様は再び現われ、祝福なさいました。
10. 「おまえの名はこれからヤコブ〔「つかむ者」の意〕ではなく、イスラエル〔「神に勝つ者」の意〕とするがいい。
11. わたしは全能の神だ。」 また、こうも約束なさいました。 「おまえに子供をたくさん与え、子孫をふやそう。 彼らは大きな国となり、たくさんの国が分かれ出る。 おまえの子孫から何人もの王が出る。
12. わたしがアブラハムとイサクに与えた土地はみな、おまえとおまえの子孫のものだ。」
15. このことがあってから、ヤコブはそこをベテル〔「神様の家」の意〕と呼ぶようになりました。