30. 私が来たばかりの時は、財産と言ってもほんの少ししかなかったのに、今は大したものじゃないですか。 それというのも、神様が、私のすることは何もかも祝福してくださったからですよ。 それなのに、当の私はどうでしょう。 いつまでたっても財産なんかできやしません。」
31-32. 「で? いくら欲しいのかね。」「条件は一つだけです。 それさえのんでもらえれば、また喜んで働きますよ。 きょう、お義父さんの群れの番をしますが、まだらや、ぶちのある山羊と、黒い羊は、ぜんぶ別にしますから、それを私に下さい。
33. あとで、もし私の群れの中に白い山羊や羊が一匹でもいれば、お義父さんのものを盗んだことになる、というわけです。」
34. 「いいだろう。 おまえの言うとおりにしよう。」