創世記 29:21-32 リビングバイブル (JLB)

21. ついに、結婚できる時がきました。「さあ、やることはみなやりましたよ。 約束どおりラケルをください。 彼女といっしょにさせてください。」

22.  ラバンは村中の人を招いて大そうな祝宴を開き、ヤコブと喜び合いました。 

23. ところがその夜、暗いのをさいわい、ラバンはレアをヤコブのところに連れて行ったのです。 ヤコブはそんなこととは露知らず、レアといっしょに寝ました。 

24. ラバンはレアに、奴隷の少女ジルパを召使として付けてやりました。 

25. 朝になりました。 ヤコブは目を覚まして隣を見ると、レアがいるではありませんか。 びっくり仰天してしまいました。憤まんやる方ありません。 ラバンのところへ行き、食ってかかりました。 「なんてひどいことをするんですかっ! ラケルと結婚したいばっかりに、ぼくは七年も骨身を惜しまず働いたんですよ。 そのぼくをだますなんて、いったい全体どういうことなんです、ええっ!」

26.  「まあまあ、気を落ち着けて。 悪かったが、私たちのところじゃ、姉より先に妹を嫁にやることはしないのだよ。 

27. 一週間このままで我慢してくれたら、ラケルもやろう。 ただし、もう七年間ここで働いてもらうということにしてな。」 こううまく言い抜けられては、しかたありません。

28.  ヤコブはさらに七年働くことにしました。 それでやっと、ラケルと結婚できたのです。 

29. ラケルは奴隷の少女ビルハを召使として連れて来ました。 

30. ヤコブはラケルと床を共にしました。 やはり、レアよりも彼女のほうを愛していました。 そのため、あと七年も余計に、ラバンのもとで働くはめになったのです。

31.  ヤコブがレアに冷たくするので、神様は彼女に子供を授けてくださいました。 ラケルには子供はありません。 

32. 最初の子は男の子でした。 名前はルベン〔「私の息子を見てください」の意〕です。 レアが、「神様は私の苦しみをわかってくださったわ。 子供ができたんだから、あの人もきっと私を愛してくれるでしょう」と言ったからです。

創世記 29