列王紀上 3:10-21 リビングバイブル (JLB)

10.  ソロモンが知恵を願い求めたので、神様はことのほかお喜びになりました。 

11. そこで、こうお答えになったのです。 「おまえは国民を正しく治める知恵を求めて、長生きすることや財産、または敵に勝つことを願わなかった。 

12. だから、望んだものを与えよう。 それも、ずば抜けた知恵を。 

13. また、望まなかった財産と名誉も授けよう。 おまえが生きている間、財産と名声でおまえにかなう者は、だれもいないだろう。 

14. それだけでなく、おまえの父ダビデのように、わたしの教えを守り、わたしに従うなら、うんと長生きさせる。」

15.  ここで、はっと目が覚めました。 今までのことは夢だったのです。 ソロモンはエルサレムに帰ると、さっそく神の天幕に入って契約の箱の前に立ち、完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげました。 そして役人たちを招き、盛大な祝宴を開いたのです。

16.  それからしばらくして、二人の売春婦が、もめ事を解決してもらおうと、王のところへやって来ました。

17-18. 一人がこう訴えました。 「王様、私たちは二人で同じ屋根の下に暮らしています。 最近、私は子供を産みました。 三日後に、この女も産みました。 

19. ところが、夜中に、この女の子供は死んだのです。 寝ているうちに、この女が子供の上になり、窒息させたのです。 

20. するとこの女は、私の子を取って自分のそばに寝かせ、死んだ子を私の腕に抱かせたのです。 

21. 朝、お乳を飲ませようとすると、子供は死んでいるではありませんか! しかも、明るくなってからよく見ると、私の子ではありません。」

列王紀上 3