出エジプト記 32:21-30 リビングバイブル (JLB)

21.  それからアロンに向き直り、きびしく問い詰めました。 「いったい何があったんです? ただ事じゃありませんよ。 兄さんも兄さんだ。 いっしょになってこんな恐ろしい罪を犯すなんて、どういうつもりなんです?」

22.  「まあ、そんなに興奮しないでくれ。 おまえも知ってるだろう。 あいつらときたら、ひどいやつばかりだ。 

23. 『おれたちを導く神様を作ってくれ。 エジプトからおれたちを連れ出したモーセのやつは、きっとどうかなっちまったんだ』と詰め寄ってな。 

24. それで、『金のイヤリングを持って来い』と言ってやったんだ。 するとどうだ。 みんな持って来るじゃないか。 それを火に投げ込んだらこの子牛が出て来た、というわけだ。」

25.  アロンにはまるで反省の色がありません。 人々がみだらな行為にふけるのを、黙って見ているばかりです。 これでは敵の物笑いもいいところです。 

26. 堪忍袋の緒が切れたモーセは、野営地の入口に立って叫びました。 「神様につく者、私と行動を共にする者は、ここに集まれっ。」 すると、レビ部族が全員集まりました。

27.  モーセはその面々に命じました。 「イスラエルの神、主が言われる。 『剣を持って野営地中を駆け巡り、兄弟だろうが、友だちだろうが、知り合いだろうが、皆殺しにしろ。』」 

28. 彼らは命令どおりにしました。 その日、約三千人の男が死にました。

29.  モーセはレビ部族に言いました。 「きょう、あなたがたはりっぱに神様に仕えた。 息子や兄弟を殺してでも、神様に従った。 きっとすばらしい祝福があるだろう。」

30. 翌日、モーセは人々に言いました。 「おまえたちは大きな罪を犯した。 それで、もう一度山へ登り、神様にお願いしようと思う。 おまえたちの罪を赦していただけるかもしれない。」

出エジプト記 32