出エジプト記 32:11-20 リビングバイブル (JLB)

2-3. 「それなら、金のイヤリングをよこしなさい。」 アロンは答えました。そこで、男も女も子供たちまで、みな言われたとおりにしました。 

11.  しかし、モーセは必死でお願いしました。 「神様、御みずからあれほど大きなお力を示し、すばらしい奇蹟をもって、ご自分の国民をエジプトから救い出されたのではありませんか。 その国民に、なぜそのようにお怒りになるのでしょう。 

12. そんなことをなさったら、エジプト人は何と言うでしょう。 『ふん、イスラエルの神は連中をだまして山へ連れ出したんだ。 その証拠に、見ろよ、やつらは一人残らず殺されちまった』とあざけるかもしれません。 どうぞ怒りをおさめてください。 そんな恐ろしいさばきは、思いとどまってください。 

13. 神のしもべアブラハム、イサク、イスラエル(ヤコブ)に約束されたことを、思い出していただきたいのです。 『おまえの子孫を空の星のようにふやそう。 約束の地をすべておまえの子孫に与え、永遠に受け継がせよう。』 こう誓われたではありませんか。」

14.  そこで、神様も思い直し、人々のいのちを助けることにしました。 

15. モーセは山を降りました。 手には、十戒を両面に記した二枚の石板を持っています。 

16. 神様がみずから戒めをその板に記したのです。

17.  やがて、ふもとの方から人々の叫び声が聞こえてきます。 ヨシュアはモーセに言いました。 「まるで戦争でもしているような騒ぎですね。」

18.  「いや、あれは勝利の叫びでもないし、敗北のうめきでもない。 歌って騒いでいるのだ。」

19.  野営地に近づくと、子牛の偶像と踊り狂っている人々の姿が目にはいりました。 それを見たモーセは、むらむらと怒りがこみ上げ、思わず石板を地面に投げつけました。 それは山のふもとで、木端微塵に砕けました。 

20. 彼はやにわに子牛の像をつかみ、火にくべて溶かし、冷えると、今度は粉にして水にまき散らし、人々にむりやり飲ませました。

出エジプト記 32