15. 人人はそれを見て、「いったいこれは何だ?」と口々に言い合うのでした。そこで、モーセが説明しました。 「これが神様の下さった食べ物だ。
16. みんな一人につき三・六リットルの割で、家族に必要なだけ集めなさい。」
17. 人々は外へ出てそれを集めました。
18. 集めたものを三・六リットルますで量ると、ちょうど一人当たり三・六リットルずつあって、皆に十分行き渡りました。 たくさん集めた者も余さず、少ししか集めなかった者も足りないことはないのです。 どの家族にも、ちょうど必要なだけありました。
19. 「翌日まで残しておいてはいけない。」 モーセはきつく注意しました。
20. ところが中には、やはり言うことを聞かない者もいて、明くる朝まで残しておくのでした。 けれどもそういうパンは朝になると、虫がついて、ひどいにおいがしています。 モーセは、言いつけを守らない者をしかりつけました。
21. こうして人々は毎朝、それぞれ家族の人数に応じて必要なだけ集めました。 日がのぼって日ざしがだんだん強くなると、それは溶けて消えてしまうのです。