3. 二人を逮捕しましたが、もう夕方だったので、一晩、留置場に入れておくことになりました。
4. しかし、二人の話を聞いた人たちが大ぜい信じ、信者の数は、男だけで五千人に上りました。
5. 翌日、ユダヤ人の指導者たちの会議が、エルサレムで開かれました。
6. 大祭司アンナス、カヤパ、ヨハネ、アレキサンデル、そのほか大祭司の一族もみな顔をそろえています。
7. 二人が一同の前に引き出されました。 いよいよ尋問の始まりです。 「おまえたちは、何の力で、まただれの権威で、こんなことをしたのか。」
8. その時、ペテロは聖霊に満たされ、落ち着きはらって答えました。 「わが国の名誉ある指導者、ならびに長老の方々。
9. お尋ねの件は、あの足の悪い男のことで、どのようにして彼が治ったかということでしょうか。
25-26. あなた様は、はるか昔、あなた様のしもべである先祖ダビデの口を通し、聖霊様によって、こう語られました。『なぜ異教徒どもは主に怒りを燃やし、愚かな国々は全能の神に、むだな抵抗をするのか。地上の王たちは一つとなり、神とキリストに戦いをしかける。』
27. まさに、この預言どおりのことが、今エルサレムで起こっています。 ヘロデ王と総督ピラト、それにローマ人どもがみな、イスラエルの人たちと手を組み、あなたが油を注いだ、聖なるしもべイエスに反逆しました。
28. 何もかも、あなた様のお考えのとおりです。 連中のやっていることは一つ残らず、知恵ある力によって、あなた様が行なわせているのです。
29. ああ主よ、どうか今、連中の脅しを聞き、忠実に、しかも大胆に、あなた様の教えを語れるように、私たちをお守りください。
30. 私たちに、病気を治す力を与え、あなた様の聖なるしもべイエスの名によって、奇蹟と不思議なことを行なわせてください。」
31. こう祈った時、集まっていた家が激しく揺れ動き、一同はたちまち聖霊に満たされて、大胆に神の教えを語り始めました。神様へのうそ
32. さて、イエスを信じた人たちはみな、心と思いを一つにし、だれ一人、財産を惜しむ者もなく、すべてのものを平等に分け合っていました。
33. 使徒たちは、主イエスの復活を力強く語り、信者同士では、だれもが親しくつき合っていました。
34-35. 土地や家を持っている人はみな、それを売り払い、代金を使徒たちのところに持って来ました。 そのお金は、必要に応じて、みんなに分配されたので、貧しい者は一人もいませんでした。
36. 一例をあげましょう。 キプロス島出身で、レビ族の一人、ヨセフの場合です。 彼はバルナバ〔慰めの子〕と呼ばれていましたが、
37. 畑を売った代金を、「困っている人たちに」と言って、使徒たちのところへ持って来ました。