1. 日曜日の明け方早く、待ちかねた婦人たちは香油を持って墓に急ぎました。
2. 着いてみると、どうしたことでしょう。 入口をふさいであった大きな石が、わきへ転がしてあるではありませんか。
3. 中へ入って見ると、主イエスの体は影も形もありません。
4. 「いったい、どうなってるのかしら。」きつねにでもつままれたような気持ちです。 すると突然、まばゆいばかりに輝く衣をまとった人が二人、目の前に現われました。
5. 女たちは、もう恐ろしくて恐ろしくて、顔も上げられません。 地に伏したまま、わなわな震えていました。 その時、二人が声をかけました。 「なぜ生きておられる方を、墓の中で捜しているのです。
6-7. あの方はここにはおられません。 復活なさったのです。 まだガリラヤにおられたころ、何と言われましたか。 メシヤ(救い主)は悪い者たちの手に売り渡され、十字架につけられ、それから三日目に復活する、と宣言なさったではありませんか……。」
8. そう言われて女たちは、はっと思いあたりました。
21-23. 私たちは、この方こそ栄光に輝くメシヤで、イスラエルを救うために来られたに違いない、とまあ、こんなふうに考えていたんですがね……。 ところが、話はそれで終わらないんですよ。 弟子仲間の婦人たちが、なんとも奇妙なことを言いだしたんです。 その処刑があった日から、今日で三日目になるんですがね、今朝がた早く、その婦人たちが墓へ行ったところ、イエス様のお体は影も形もないと言うじゃありませんか。 しかもその場に御使いが現われて、イエス様は生きておられると語ったとか何とか……。
33-34. そして、すぐエルサレムへ取って返しました。 戻ってみると、十一人の弟子たちやほかの弟子たちが迎え、「主は、ほんとうに復活されたんだよ。 ペテロがお会いしたんだからまちがいない」と話すではありませんか。