ルカによる福音書 16:17-24 リビングバイブル (JLB)

17. だからといって、おきてのどんな細かい部分も、効力を失ったというわけではありません。 たとい天地が滅びようと、神のおきてはびくともしないのです。

18.  だから、妻を離縁してほかの女と結婚する者は、姦通罪を犯すことになり、離縁された女と結婚する者も同罪なのです。」

19.  イエスは話を続けられました。「金持ちがいました。 きらびやかな服を着、ぜいたくざんまいの暮らしでした。 

20. ある日のこと、その家の門前に、ひどい病気にかかったラザロというこじきが横になっていました。 

21. 金持ちの家の食べ残りでもいい、とにかく食べ物にありつきたいと思っていたのです。 かわいそうに、犬までが、おできだらけのラザロの体をなめ回します。 

22. やがて、このこじきは死にました。 御使いたちに連れられて行ったのは、生前神を信じ、正しい生活を送った人たちのところでした。 そこで、アブラハムといっしょにいることになったのです。 そのうち、金持ちも死んで葬られましたが、 

23. 彼のたましいは地獄に落ちました。 苦しみあえぎながら、ふと目を上げると、はるかかなたに、アブラハムといっしょにいるラザロの姿が見えます。

24.  金持ちはあらんかぎりの声を張り上げました。 『アブラハム様ーっ! どうぞお助けを。 お、お願いでございまーす。 ラザロをよこし、水に浸した指先で、ほんのちょっとでも舌を冷やさせてください。 この炎の中では、もう苦しくて、苦しくてたまりません。』

ルカによる福音書 16