5. ほんとうに恐れなければならない相手を教えましょう。 殺したあとで、地獄に投げ込む力を持っておられる神を恐れなさい。 神こそ、ほんとうに恐れなければならないお方なのです。
6. 雀五羽はいったいいくらですか。 たったの百円ではありませんか。 こんな雀一羽でさえ、神はお見捨てにならないのです。
7. それどころか、あなたがたの髪の毛の本数さえご存じなのです。 恐れることはありません。 あなたがたは、たくさんの雀より、はるかに価値があるのですから。
8. 次のことをはっきりさせておきましょう。 この地上で、わたしを友とはっきり認めるなら、メシヤ(救い主)のわたしも、神の使いの前で、確かにわたしの友だと認めます。
9. だが、もし人前で、わたしを知らないと言うなら、わたしも神の使いの前で、こんな人は見覚えもないと言います。
42-44. イエスは、お答えになりました。「では、こう言えばわかるでしょうか。 主人の留守中、ほかの召使たちの面倒を見る責任を負わされた、忠実で賢い人たちに話しているのです。 主人が戻った時、かいがいしく働いているところを見られるなら、ほんとうに幸せです。 主人に全財産を任されることになるでしょう。
45. ところが、『ご主人様はまだまだお帰りになるまい』と高をくくり、いい気になって召使たちを打ちたたき、飲んだり食べたりのどんちゃん騒ぎをしていたらどうでしょう。
46. 主人は出し抜けに帰って来て、この有様を見ます。 不届き者は、責任ある地位からはずされ、不忠実な者と同じ仕事につけられるのがおちです。
47. 自分の義務を心得ながら、果たそうとしなかった罰です。
48. だが、自分でも気がつかないうちに悪いことをした人の罰は、軽くてすみます。 だれでも多く与えられた者は多く求められ、多く任された者は多く要求されるのです。
49. わたしは、この地上に火を投げ込むために来ました。 ああ、この仕事がもうすでに終わっていたらよかったのに。
50. 恐ろしいバプテスマ(洗礼)が待っています。 それが成し遂げられるまで、どんなに苦しい思いをすることでしょう。
51. このわたしが地上に平和を与えるために来た、とでも思っているようですが、とんでもない見当違いです。 それどころか、争いと分裂を引き起こすために来たのです。
52. 今から後、家庭内に分裂が生じるでしょう。 五人家族だとすれば、三対二というぐあいに、わたしに賛成するか反対するかで分かれ争うことになるのです。
53. 父親がわたしのことで決断を下すと、子供は逆らうでしょう。 母と娘との意見は一致しなくなり、本来なら尊重されるしゅうとめの考えも、嫁にはねつけられてしまうでしょう。」
54. それから、群衆に話しかけられました。「あなたがたは天気を予測するのがとても上手です。 西の空に雲がわき上がれば、『やっ、にわか雨が来る』と言い、まさにそのとおりになります。
55. また南風が吹けば、『やれやれ、ひどく暑い日になるぞ』とこぼし、それもまた、予測どおりになるのです。
56. 偽善者たちよ! これほど上手に空模様を見分けられるのに、目前に迫る危機についての警告には、少しの注意もはらおうとしないのですかっ!
57. どうして、何が正しいかを見分けようとしないのですか。