24. 悪霊が人から追い出されると、別の住みかはないかと荒野をあちこちうろつき回ります。 ところが、やっぱり適当な場所が見つからないので、もとの所へすごすご戻って行きます。
25. 見ると、以前の住みかはすみずみまで掃除が行き届き、きれいになっています。
26. こいつはしめたとばかり、自分より、もっとたちの悪い七つの悪霊を連れて来て、住みついてしまうというわけです。 そうなったら、その人の状態は以前よりずっとみじめになるのです。」
27. こう話しておられると、群衆の中から、一人の婦人が感きわまって叫びました。 「あなたのお母様はなんて幸せな方でしょう! あなたを宿したお腹、あなたの吸った乳房はなんて祝福されているんでしょう!」