3. それは、打ちかからないでくれと、おまえに哀願したり、こびへつらったりするだろうか。
4. いつまでもおまえの奴隷になることを承知するだろうか。
5. それを、小鳥のようにペットにしたり、幼い娘の遊び相手としてあてがったりできようか。
6. 漁師仲間はそれを魚屋に売るだろうか。
7. その皮を投げ槍で傷つけたり、頭にもりを打ち込んだりできようか。
8. 頭に手をのせようものなら、そのあとの恐ろしい格闘のことがいつまでも頭にこびりつき、こりて二度と手出ししなくなる。
9. 生け捕りにすることなど、もってのほかで、考えただけでぞっとする!
27-28. 鉄もわらと変わらず、真鍮は腐った木のようだ。 矢もそれを追い払えず、投石器もわら同様に効き目がない。
29. 棍棒も歯が立たず、それは飛んで来る投げ槍をあざ笑う。
30. 腹は瀬戸物のかけらのように鋭いうろこでおおわれており、その巨体はローラーのように地面をならす。
31-32. それが興奮すると水を沸き立たせ、深い淵をかき混ぜる。 それが通ったあとには光るあわの筋が残るので、人はさぞかし、海が霜からできていると思うだろう!
33. これほど恐れを知らぬものは地上にいない。
34. それは、獣の帝王で、獣の中で一番いばっている。」