3. イエスの弟たちは、祭りのためにユダヤへ行くよう、しきりに勧めました。「もっと大ぜいの人が奇蹟を見てくれるような所へ行ったらどうだい。
4. こんな所でくすぶってても有名にはなれないよ。 兄さんがそんなに偉いんだったら、世間の人に証明してみせなくっちゃ」と、半ばあざけるように言いました。
5. 弟たちでさえ、イエスを信じていなかったのです。
6. 「今はまだ、その時ではありません。 しかし、あなたがたはいつ行ってもいいし、いつ行こうが、別にかまいません。
7. 世間の人に憎まれるはずもありませんから。 だが、わたしは憎まれています。 彼らの痛いところを突くからです。
8. いいから、あなたがただけで行きなさい。 わたしは、行く時が来たら行きますから。」
9. こう言って、イエスはガリラヤに残っておられました。
21-23. 「わたしが安息日に病気の人を治したら、労働をしたと驚いています。 だが、あなたがたはどうでしょうか。 モーセのおきてどおりに割礼(男子が生まれて八日目にその生殖器の包皮を切り取る儀式)を施すためには〔実際は、割礼の習慣はモーセのおきてより古くからあったのですが〕、安息日でも、平気で労働するではありませんか。 割礼の日がちょうど安息日にあたっても、別だん気にもかけず、あたりまえのように割礼を施しています。 それなら、安息日に病人を元気にしてやって、どこが悪いでしょうか? 何を根拠にわたしを非難するのですか。
24. よく考えてみなさい。 わたしの言うことはまちがっているでしょうか?」
25. エルサレムの人々の間では、互いにこんなことが言い交わされていました。 「この人は、連中が殺そうとねらってる人じゃないか。
26. ところがさ、今ここで、おおっぴらに話をしてるってのに、だれも何も言わないんだからな。 指導者たちも、結局は、正真正銘のキリスト様だと認めちゃったのかね。