2-5. 大ぜいの群衆が、どこまでもあとについて行きました。 イエスが病人を治されるのを見たからです。 人々の多くは、年一度の過越の祭りのため、エルサレムへ行く途中でした。イエスが丘に登り、弟子たちといっしょに腰をおろされると、大ぜいの群衆も、追いかけるように、あとからあとから丘に登って来ます。その様子をながめながら、イエスはピリポにお尋ねになりました。「ピリポ。 この人たち全部に食べさせるには、どこからパンを買ってきたらいいでしょうか。」
16. その日の夕方、弟子たちは湖の岸辺に降りて行きました。
17. もう暗くなったのに、イエスはまだ戻られません。 そこで舟に乗り込み、カペナウムに向けて湖を渡り始めました。
18-19. ところが、しばらくこいで行くうちに、風が出てきました。 風はびゅうびゅう吹きまくり、湖も荒れだしました。 それも、だんだんひどくなる一方です。 四、五キロほどもこぎ出したでしょうか。 ふと見ると、イエスが舟のほうに歩いて来られます。 あまりの恐ろしさに、ただもう震え上がるばかりです。
20. イエスが、「こわがることはありません」と声をおかけになると、
21. やっと気を取り直し、うれしそうにイエスを舟にお乗せしました。 するとどうでしょう。 舟はすぐに目ざす地に着いたのです。