ヨハネによる福音書 4:17-18-32 リビングバイブル (JLB)

2. ――もっとも、実際にバプテスマを授けていたのは、イエス自身ではなく、弟子たちでしたが、―― 

3. ユダヤをお去りになり、またガリラヤ地方へ行かれました。

4.  その途中で、どうしてもサマリヤをお通りにならなければなりません。

7.  まもなく、サマリヤ人の女が一人、水を汲みに来ました。 イエスは、「すみませんが、水を一杯下さい」と声をおかけになりました。 

8. そのとき弟子たちは、村へ食べ物を買いに行っており、ほかにはだれもいません。

9.  女はびっくりしたようです。 「あれまあ、あんたユダヤ人じゃないのさ。 あたしはサマリヤ人だよ。 なのにどうして、水をくれなんて頼むのさ。」〔当時、ユダヤ人はサマリヤ人を見下し、口をきこうとさえしなかったのです。〕

17-18. 「でも、あたし、結婚なんかしてない。」「それもそうです。 あなたは五回も結婚したけれど、今いっしょに暮らしてる男は、確かに夫ではありませんね。」

19.  「先生。 あなた様は預言者でしょう。 

20. だったら教えてくださいよ。 ユダヤ人は、礼拝の場所はエルサレムだけだと言いはるし、サマリヤ人は、あたしたちのご先祖様が礼拝した、このゲリジム山だと言ってる。 どうしてなんです?」

21-24. 「いいですか。 父なる神を礼拝する場所は、この山か、それともエルサレムか、などとこだわる必要のない時が来るのです。 大切なのは、どこで礼拝するかではありません。 どのように礼拝するかです。 霊的な、真心からの礼拝をしているかどうかが問題なのです。 神は霊なるお方だから、正しい礼拝をするには、聖霊の助けが必要です。 神はそのような礼拝をしてほしいのですよ。 あなたがたサマリヤ人は、神のことはほとんど何も知らないで礼拝していますが、私たちユダヤ人はよく知っています。 救いはユダヤ人を通してこの世に来るのですから。」

25.  「そりゃあね、キリストと呼ばれるメシヤ(救い主)様がおいでになることだけは、知ってますよ。 その方がおいでになれば、いっさいのことを説明してくださるんでしょう。」

26.  「わたしがそのメシヤです。」

27.  ちょうどその時、弟子たちが戻って来ました。 驚いたことに、イエスは女と話しておられるではありませんか。 しかし、どうしてなのか、何を話していらっしゃるのか尋ねた者はいませんでした。

28.  女は、水がめを井戸のそばに置いたまま村に帰り、会う人ごとに話しかけました。 

29. 「ねえねえ、来て、会ってごらんよ。 あたしのしてきたことを、何もかも言い当てた方がいるのさ。 あの方こそ、キリスト様に違いないよ。」 

30. この誘いに村人たちは、イエスに会おうと、ぞくぞく押しかけました。

31.  その間に、弟子たちはイエスに、「先生。 どうぞお食事を」と勧めました。 

32. ところがイエスは、「いやけっこうです。 わたしには、あなたがたの知らない食べ物があるのですよ」と言われたのです。

ヨハネによる福音書 4