ヨハネによる福音書 3:23-24-33 リビングバイブル (JLB)

3.  「そうですか。 でもよく言っておきますが、あなたはもう一度生まれ直さなければ、絶対に神の国へは入れません。」

4.  ニコデモは、思わず大声で叫びました。 「ええっ、もう一度生まれるのですか! いったい、どういうことですか。 年をとった人間が母親の胎内に戻って、もう一度生まれるんですか。 そんなこと、できっこありませんよ。」

5.  「よく言っておきますが、だれでも水と御霊によって生まれなければ、神の国へは入れません。 

6. 人間からは人間のいのちが生まれるだけです。 けれども聖霊は、天からの、全く新しいいのちを下さるのです。 

7. もう一度生まれなければならない、と言われたからといって、驚くことはありません。 

8. 風は、音が聞こえるだけで、どこから吹いて来るかも、どこへ行くのかもわかりません。 御霊だって同じことです。 次はだれに、この天からのいのちが与えられるか、まるでわからないのです。」

9.  「それはいったい、どういうことで?」

23-24. そのころはまだ、バプテスマのヨハネは投獄されておらず、サリムに近いアイノンで、バプテスマを授けていました。 そこには、水がたくさんあったからです。 

25. ある日、一人のユダヤ人が、「イエス様のバプテスマのほうがすぐれている」と、ヨハネの弟子たちに議論を吹っかけました。 

26. 弟子たちは、ヨハネのところに来てこぼしました。 「先生。 ヨルダン川の向こう岸でお会いしたあの方、あなた様がメシヤ(救い主)だとおっしゃったあの方も、バプテスマを授けておられるそうで……。 みんな、こちらには来ないで、どんどんあの方のほうへ行ってしまいます。」

27.  ヨハネは答えました。 「天の神様が、一人一人にそれぞれの役割を決めてくださる。 

28. 私の役目は、だれもがあの方のところへ行けるように道を備えることだ。 私はキリストではないと、はっきり言ったはずだよ。 あの方のために道を備えるために、私はここにいるのだ。 

29. 一番魅力のあるものに人々が集まるのは当然だろうが。 花嫁は花婿のもとへ行く。 花婿の友達は花婿といっしょに喜ぶ。 私は花婿の友達だから、花婿の喜ぶ声を聞くと、うれしくてたまらないのだ。 

30. あの方はますます偉大になり、私はますます力を失う。

31.  あの方は天から来られた方。 ほかのだれよりも偉大なお方だ。 私は地から出た者。 地上のことしかわからない。 

32. あの方は、見たこと聞いたことをお話しになる。 だが、そのおことばを信じる人はなんと少ないことか……。 

33. あの方を信じれば、神様が真理の源だとわかるのに。 

ヨハネによる福音書 3