マタイによる福音書 27:35-46 リビングバイブル (JLB)

35.  イエスを十字架につけ終わると、兵士たちはさいころを投げてイエスの着物を分け合いました。 

36. それがすむと、今度はその場に座り込んで見張り番です。 

37. またイエスの頭上には、「この者はユダヤ人の王イエスである」と書いた罪状書きを打ちつけました。

38.  その朝、強盗が二人、それぞれイエスの右と左で十字架につけられました。 

39. 刑場のそばを通りかかった人々は、大げさな身ぶりをしながら、口ぎたなくイエスをののしりました。 

40. 「やーい。 神殿を打ちこわして、三日のうちに建て直せるんだってなあ! へん、おまえが神の子だって? なら、十字架から降りてみろよ。」

41.  祭司長やユダヤ人の指導者たちも、イエスをあざけりました。 

42. 「ふん、他人は救えるが自分は救えないというわけか。 イスラエルの王が聞いてあきれるわ。 さあ、十字架から降りて来い! そうしたら信じてやろうじゃないか。 

43. おまえは神様に頼ってるんだろうが。 神様のお気に入りなら、せいぜい助けていただくがいい。 なにしろ、自分を神の子だと言ってたんだからな。」

44.  強盗までがいっしょになって、悪口をあびせました。

45.  さて時間がたち、正午にもなったでしょうか、急にあたりが暗くなり、一面のやみにおおわれました。 それが、なんと三時間も続いたのです。

46.  三時ごろ、イエスは大声で、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と叫ばれました。 それは「わが神、わが神。 どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味です。

マタイによる福音書 27