1-2. 愛する皆さん。 これは二通目の手紙です。 私はこの二通の手紙で、あなたがたがすでに知っている事柄を、もう一度、思い起こさせようとしたのです。 あなたがたはそれを、昔の聖なる預言者から、また、主であり、救い主である方のことばを伝えた、私たち使徒から学びました。
10. しかし主の日は、どろぼうのように、思いがけない時に来ます。 その時、天は恐ろしい響きをたてて消えうせ、天体は火だるまとなって崩れ落ち、地と地上のすべてのものは、跡形もなく焼き滅ぼされてしまいます。
11. このように、私たちの周囲のものいっさいが、溶けてなくなる運命にあるのです。 そうであれば、私たちはどれほど神様を敬い、きよい生活を送らなければならないことでしょう。
12. その日を今か今かと待ち望むだけでなく、その日を早めるようにしなければなりません。――その日、神様は天に火を放たれ、天体は火に包まれ、溶け去ります。
13. しかし私たちは、そのあと、新しい天と地を造るという、神様の約束をいただいています。 そこには、神様の目にかなう正しい人だけが住むのです。
14. 愛する皆さん。 あなたがたはこれらの出来事と、主が再び来られることとを、待ち望んでいるのですから、罪を避けて生きることに精一杯励みなさい。 また、再びおいでになった主に喜んでいただけるよう、すべての人と平和に過ごしなさい。
15-16. なぜ主が、こんなにも長く待っておられるのか、よく考えてみなさい。 主は、私たちが救いの教えを伝える時間を与えておられるのです。 学識の深さで知られる、愛する兄弟パウロも、多くの手紙の中で、同じことを書いています。 しかし彼の手紙には、むずかしいところがあるので、中には、それをいいことに、わざと的はずれの解釈をする人がいます。 彼らは、聖書のほかの個所でもそうするのですが、パウロが言おうとしていることとは、全く別の意味を引き出しているのです。 それは、自分で滅びを招いているようなものです。