8. その角を注意して見ていると、突然、角の間から別に一本の小さな角が出て来ました。 そのために、最初の十本の角のうち三本が根こそぎ引き抜かれてしまいました。 この小さな角には、人間の目と、大言壮語する口がついていました。
9. 続けてよく見ていると、幾つかの王座が備えられ、全能の神様が、審判のため、その座にお着きになりました。 その衣は雪のように白く、髪の毛は純白の羊毛のようでした。 燃える車輪で運ばれて来た火の王座に、神様は座りました。
10. 神様の前からは火の川が流れ出ていました。 何百万の御使いが神様に仕えており、何億という人が神様の前に立たされて、さばきを待っていました。 それから法廷が開かれ、幾つかの記録文書がひもとかれたのです。
11. さらに、よく見ていると、あの残忍な第四の動物が殺され、体を焼かれてしまいました。 全能の神様に対して尊大に振る舞い、その小さな角を誇っていたからです。
12. 残りの三頭の動物は、王国を召し上げられたものの、しばらくは生きのびることを許されました。
13. 次に、人のように見えるものが、天の雲に乗って来るのが見えました。 その方は、神様の前に導かれました。
14. その方は、世界の国々を治める権威と栄光とを与えられていました。 それで、どの国民もみな、この方に聞き従うようになりました。 この方の権威は永遠で、決して終わることがありません。 その国は滅びることがないのです。
15. 私は夢で見たことによって、すっかり混乱し、動揺しました。
16. そこで、王座のそばに立っている者の一人に近づき、見たことすべてについて、その意味を尋ねました。 すると、次のように説明してくれたのです。