ダニエル書 11:8-24 リビングバイブル (JLB)

8. エジプトに凱旋する時、彼はシリヤの偶像の神々や高価な金銀の食器類を、戦利品として持ち帰る。 そののち何年間か、彼はシリヤの王にかまわない。

9. そうこうするうち、シリヤの王は短期間エジプトを侵略するが、すぐ自分の国へ帰ってしまう。 

12. この大勝利に気をよくした王は、さらに幾千幾万の敵を打ち殺すが、その勝利は長続きしない。

13. 数年して、シリヤの王は、かつて敗北を喫した時よりもはるかに装備された大軍を率いて、攻め返す。 

14. その時は、他の国々もエジプト攻撃に加わる。 さらに、あなたの同胞であるユダヤ人の暴徒もそれに加わるが、この暴挙は失敗に終わる。 

15. それから、シリヤの王とその同盟国の大軍が攻め寄せ、エジプトの要塞化された町を包囲し、ついに占領する。 エジプトが誇る精兵も打ち負かされる。

16. シリヤの王は抵抗を受けずに攻め進み、だれもそれを食い止めることができない。 彼はまた、『栄光の国』イスラエルに踏み込み、そこを略奪する。 

17. 全エジプトを征服しようとするシリヤの王の策略はこうである。 彼もエジプトの王と同盟を結び、娘を政略結婚させ、その国を内部からくつがえそうとする。 だが、計画は失敗する。

18. そののち、シリヤの王は沿岸の島々に目を向け、その多くを征服する。 だが、一人の将軍がその攻撃を阻み、不面目な退却を余儀なくさせる。 

19. 王はすごすごと国へ引き返すが、途中で災難に会い、姿を消す。

20. 彼の後継者は、イスラエルに収税官を派遣した王として知られるが、ごく短期間、王座にあるだけで、戦争にも暴動にもよらず、奇妙な死に方をする。

21. その跡を継ぐ王は、王家の血筋に関係のない悪者で、国の危機に乗じて、巧言と陰謀で王国を奪い取る。 

22. 彼の前から、祭司の指導者を含む、すべての反対者が一掃される。 

23. この王の約束は反古同然で、そのやり口は最初から欺きによる。 ほんの一にぎりの側近によって、彼は強大な権力者にのし上がる。 

24. 彼は不意に、その国の最も肥沃な地域に侵入し、だれもしたことがないようなことをする。 富める者たちの富と財産を取り上げて、味方の者に気前よく与える。 その領土内の強力な要塞をうまく包囲し、攻略する。 だが、これも短期間のことだ。 

ダニエル書 11