4. 四男アドニヤはハギテから、五男シェファテヤはアビタルから、
5. 六男のイテレアムはエグラから生まれました。
6. 戦争状態の中、アブネルはサウル家で、押しも押されぬ政治的指導者にのし上がっていきました。
7. その地位を利用して、サウル王のそばめの一人だったリツパという娘と、関係をもつようにもなりました。 そのことでイシュ・ボシェテから責められると、
8. アブネルはひどく腹を立てました。「たかがこれくらいのことで、文句を言われなきゃならんユダの犬なんですかね。 だれのおかげで、ダビデに売り渡されずにすんだんです? あなたのため、お父上のため、どれほど、この私が尽くしてきたことか。 それがどうです。 あの女のことで難くせをつけて、恩を仇で返すおつもりとは……。
33-34. 「アブネル、どうして、ばかみたいな死にかたをしたのだ。」 ダビデは嘆き悲しみました。「おまえの手は縛られず、足もつながれなかったのに、おまえは暗殺された、悪い計略のいけにえとして。」国民はまた、アブネルのために泣きました。
35-36. その葬式の日、ダビデは、夕食を少しでも食べるよう、しきりに勧められましたが、頑として聞き入れず、日没までは食を断つと誓ったのです。 このことばかりでなく、ダビデのすることなすことはすべて、人々を満足させました。
37. ダビデの行ないをつぶさに見た、ユダとイスラエルの全国民は、アブネルの死の責任がダビデにないことを認めたのです。
38. ダビデは国民に言いました。 「きょう、イスラエルで、一人の偉大な指導者、偉大な人物が倒れた。
39. 私は神様に選ばれた王だが、ツェルヤのこの二人の息子に、何もできない。 どうか神様が、こんなことをした悪者どもに報いてくださるように。」