2-3. そこで、ダビデと二人の妻、および家来とその家族全員は、そろってヘブロンに移りました。 二人の妻というのはイズレエル出身のアヒノアムと、カルメル出身のナバルの未亡人アビガイルでした。
13. 一方、ツェルヤの息子、ヨアブ将軍も、ダビデの一隊を率いてギブオンに出向きました。 両者はギブオンの池のほとりで出会い、池をはさんで向かい合ったのです。
14. アブネルはヨアブに提案しました。 「若い者同士で、剣の腕を競わせようではないか。」ヨアブも異存はありません。
15. さっそく十二人ずつの兵士が選ばれ、死闘を演じることになりました。
16. 互いが敵の髪の毛をつかんでは、相手のわき腹に剣を突き刺し、結局、全員が死んだのです。 以来、ここはヘルカテ・ハツリム〔剣が原〕と呼ばれるようになりました。
17. これが口火となって両軍は戦闘状態に陥り、その日のうちに、アブネルとイスラエル軍は、ヨアブの率いるダビデ軍の手でさんざんな目に会いました。
18. ヨアブの兄弟アビシャイとアサエルも、戦いに参加していました。 かもしかのように素早く駆けるアサエルが、
19. 逃げるアブネルを追いかけました。 ほかのものには目もくれず、ひとり逃げるアブネルを、一心不乱に追い続けました。
20. アブネルは振り向きざま、追いかけて来る敵を見て、「アサエルではないか」と呼びかけました。「そうだ。」