サムエル記下 19:3-17 リビングバイブル (JLB)

3. 全軍は、まるで負け戦のように、すごすごと町へ引き揚げました。

4.  王は手で顔をおおい、「ああ、アブシャロム! ああ、アブシャロム、せがれや、せがれや!」と泣き叫んでいます。

5.  ヨアブは王の部屋を訪ね、こう申し上げました。 「私どもは、きょう、陛下のおいのちをはじめ、王子様や王女様、奥方様や側室方のおいのちをお救い申し上げました。 それなのに、陛下は嘆き悲しんでおられるばかりで、まるで私どもが悪いことでもしたかのようです。 全く恥をかかされましたよ。 

6. 陛下は、ご自分を憎む者を愛し、ご自分を愛する者を憎んでおられるようですな。 私どもなどは、どうなってもよろしいんでしょう。 はっきりわかりました。 もしアブシャロム様が生き残り、私どもがみな死にましたら、さぞかし満足なさったことでしょう。 

7. さあ、今、外に出て、兵士に勝利を祝ってやってください。 神様に誓って申し上げます。 そうなさいませんなら、今夜、全員が陛下から離れていくでしょう。 それこそ、ご生涯で最悪の事態となりますぞ。」

13.  また、アマサにも伝えました。 「甥のおまえに、決して悪いようにはせんぞ。 ヨアブを退けても、おまえを最高司令官にしてやる。 もしこれが嘘なら、神様に殺されたってかまわん。」 

14. そこでアマサは、ユダの指導者たちを説得しました。 一同は説得に応じ、口をそろえて王に、「どうぞ、ご家来衆ともども、お戻りください」と頼んできました。

15.  いよいよ、エルサレムめざして出発です。 ヨルダン川にさしかかると、まるでユダ中の人々が、王をギルガルまで出迎えたかのような人出で、川越しを手伝おうとしました。 

16. ベニヤミン人ゲラの息子で、バフリム出身のシムイも、王を迎えようと駆けつけました。

17. 彼のあとには、ベニヤミン部族の人々が千人ほどついて来ていましたが、その中に、かつてサウル王に仕えたツィバとその十五人の息子、二十人の家来などもいました。 一行は王の来る前にヨルダン川に着こうと、息せき切って来たのです。 

サムエル記下 19