サムエル記下 19:18-27 リビングバイブル (JLB)

18. 彼らは王の一家と兵たちを渡し舟に乗せ、一生懸命その川越しを手伝いました。王が渡り終えた時、シムイは前にひれ伏し、すがるように弁解しました。 

19. 「陛下、何とぞお赦しください。 エルサレムから落ちのびられた陛下に、取り返しもつかないほどの悪いことをしてしまいましたが、どうか、水に流してください。 

20. 大それた罪を犯してしまったと、重々反省しております。 それで、きょう、ヨセフ部族の中でも、一番乗りして陛下をお迎えに上がろうと存じまして……。」

21.  アビシャイがさえぎりました。 「こいつめ。 打ち首に決まっておるわ! 神様に選ばれた王をのろったんだからな。」

22.  ダビデはそれをとどめました。 「そんなことばは控えろ! きょうは処罰の日ではなく、祝宴の日だ! わしがもう一度、イスラエルの王に返り咲けたのだからな!」

23.  それからシムイに、「おまえの命を取ろうとは思わんぞ」と誓ってやりました。

24-25. ところで、サウルの孫メフィボシェテが、王を迎えようとエルサレムからやって来ました。 彼は王がエルサレムを逃れた日以来、足も着物も洗わず、ひげもそらずに過ごしていたのです。王は、「メフィボシェテ、どうしていっしょに来てくれなかったのだ」と尋ねました。

26.  「陛下、あのツィバが欺いたのでございます。 私はツィバに、『王について行きたい。 ろばに鞍を置け』と命じました。 ご承知のように、足が思うようになりませんもので。 

27. ところがツィバは、同行を拒んでいるかのように、私のことを陛下に中傷したのでございます。 しかし、陛下は神様の使いのようなお方です。 おこころのままにご処置ください。 

サムエル記下 19