サムエル記下 14:20-30 リビングバイブル (JLB)

20. なんとか事態をよくしようと、あの方の取り計らわれたことです。 陛下は神様の使いのように賢くあられ、また、この地上のすべての事をご存じでいらっしゃいます。」

21.  そこで王は、ヨアブを呼び寄せ、「わかった。 行って、アブシャロムを連れ戻してまいれ」と命じたのです。

22.  ヨアブは王の前にひれ伏し、祝福のことばを述べました。 「今ようやく、陛下が私に情けをかけていてくださるとわかりました。 この願いをお聞き入れくださったからです。」

23.  ヨアブはゲシュルに馳せ参じ、アブシャロムをエルサレムに連れ帰りました。

24.  王は、「あれの住まいに連れて行け。 ここに来させるには及ばん。 会いたくないのだ」と申し渡しました。

25.  ところで、イスラエル中を捜しても、アブシャロムほど、男らしくて顔立ちのよい人物はいませんでした。 また彼ほど、そのことでほめそやされた者もいなかったのです。 

26. 彼は年に一回、髪を刈りました。 髪の重さが一キロ半以上にもなり、そのままでは、歩くのさえ難しくなるからでした。 

27. 彼は息子三人と娘一人の子持ちで、娘の名はタマルといい、たいへんな美少女でした。

28.  アブシャロムは、二年間エルサレムにいながら、王には一度も会えませんでした。 

29. そこで、ヨアブに仲立ちを頼もうとしましたが、ヨアブは来ようとしません。 二度も呼びにやりましたが、それでも来ません。

30.  しびれをきらしたアブシャロムは、家来に「私の畑と隣り合わせのヨアブの畑へ行き、大麦に火をつけろ」と命じました。 彼らはそのとおりにしました。

サムエル記下 14