サムエル記下 11:9-27 リビングバイブル (JLB)

9. ところが、ウリヤは自宅に戻らず、王の家来たちとともに、宮殿の門のそばで夜を過ごしたのです。

10.  ダビデはそれを知ると、さっそく呼んで尋ねました。 「いったい、どうしたのだ。 長く家から離れていたというのに、なぜ、昨夜は細君のもとへ戻らなかったのだ。」

11.  「恐れながら陛下、神の箱も、総司令官も、その配下の方々も、みな戦場で野宿しておられます。 それなのに、どうして私だけが家に帰って飲み食いし、妻と寝たりできましょう。 誓って申し上げます。 そんな罪深いことをいたす気は、毛頭ございません。」

12.  「よかろう。 では今夜も、ここにとどまるがよい。 あすは軍務に戻ってもらうから。」こうして、ウリヤは宮殿から離れませんでした。 

13. ダビデは彼を食事に招き、酒をすすめて酔わせました。 しかし何としても、彼は自宅に帰ろうとはせず、その夜もまた、宮殿の門のわきで寝たのです。

14.  翌朝、ついにダビデはヨアブあてに手紙をしたため、それをウリヤに持たせました。 

15. その書面で、ウリヤを激戦地の最前線に送り、彼だけ残して引き揚げ、戦死させるように、と指示したのです。 

16. ヨアブはウリヤを、包囲中の町の最前線に送り込みました。 町を守っているのは、敵の中でもえり抜きの兵ぞろいだと知っていたからです。

17. 案の定、ウリヤは数人のイスラエル兵士とともに戦死しました。

18.  ヨアブは戦況報告をダビデに送る際、 

22.  使者はエルサレムに着くと、ダビデに報告しました。

23.  「敵は攻撃をしかけてまいりました。 こちらも応戦し、敵を町の門のところまで追い詰めました時、 

24. 城壁の上から、矢を射かけてまいったのでございます。 おかげで、味方の数人が殺され、ヘテ人ウリヤも戦死いたしました。」

25.  それを聞いてダビデは言いました。 「よし、わかった。 ヨアブには、落胆するなと伝えてくれ。 剣はもろ刃の剣だ! 今度こそ慎重に攻めて、町を占領せよ。 成功を祈る、と伝えてくれ。」

26.  バテ・シェバは夫が戦死したことを知り、喪に服しました。 

27. 喪が明けると、ダビデは彼女を妻として宮殿に迎え、男の子をもうけたのです。 しかし神様は、ダビデがしたことに非常に立腹なさいました。

サムエル記下 11