コリント人への第一の手紙 9:14-20 リビングバイブル (JLB)

14. 同じように、主は、良い知らせを宣べ伝える者は、それを信じるようになった人々から生活を支えてもらうべきだ、と命じておられます。 

15. けれども、私はあなたがたに、ビタ一文要求したことはありません。 それに、今からでもそうしてほしいと、それとなく、ほのめかしているのでもありません。 実を言えば、無報酬であなたがたに良い知らせを宣べ伝えることの満足感を失うくらいなら、飢え死にしたほうがましです。 

16. それというのも、良い知らせを宣べ伝えても、別に私の名誉にはならないからです。 たとい、やめたいと思っても、やめるわけにはいきません。 もしやめたら、全くみじめなことになります。 それを宣べ伝えなかったら、私は災いに会います。

17. もし自分から進んで、この務めを引き受けたのであれば、主は私に特別な報酬を下さるでしょう。 しかし、実際はそうではなかったのです。 神様が私を選び出して、この聖なる任務につかせてくださったのであって、選ぶ自由などなかったのです。 

18. このような状況で、私の受ける報酬とはどんなものでしょう。 だれにも負担をかけず、自分の権利を少しも主張せずに、良い知らせを宣べ伝えることから来る特別の喜び、これこそ、私の報酬なのです。

19. これにはまた、すばらしい利点があります。 だれからも給料をもらわないということは、だれにも気がねがいらないということです。 けれども、一人でも多くの人をキリスト様に導くために、自ら進んで、また喜んで、すべての人の奴隷となりました。 

20. ユダヤ人といっしょにいる時は、ユダヤ人のようにふるまいます。 それによって、彼らが良い知らせに耳を傾け、キリスト様に導かれるためです。 また、ユダヤ教の習慣や儀式を守っている外国人といっしょにいる時は、私自身はそのことに同意していなくても、議論したりはしません。 何とかして、彼らを助けたいからです。 

コリント人への第一の手紙 9