エレミヤ書 49:20-36 リビングバイブル (JLB)

20. 次のことを心に留めておきなさい。 神様はまちがいなくエドムとテマンの住民に、小さな子供さえ奴隷になって引きずられて行く光景を見せます。 それは、見るに耐えない悲惨なことです。

21. エドムが倒れる音で地は揺れ動きます。 人々の叫び声は紅海にまで聞こえます。 

22. 襲いかかる者は、はげたかのように速く飛んで来て、ボツラに向かって翼を広げます。 それを見て、大勇士の勇気もくじけ、産みの苦しみをする女のようになります。ダマスコについて

23. ハマテとアルパデの町々は、恐れに取りつかれた。 彼らの運命がどうなるかを聞いたからだ。 彼らの心は、嵐の荒れ狂う海のように、ざわめき立っている。 

24. ダマスコはすっかりおじ気づき、住民はみな逃げた。 恐れと苦しみと悲しみが、産婦に取りつくように、ダマスコに取りついた。 

25. ああ、名の知れた町、喜びの町よ。 どうしておまえは、今になって見捨てられたのか。 

26. 若者たちは、死体となって路上に横たわっている。 おまえの軍隊は、ただの一日で蹴散らされてしまう。 そう天の軍勢の主は言います。 

27. わたしはダマスコの城壁に火をつける。 その火で、ベン・ハダデの宮殿は焼け落ちる。ケダルとハツォルについて

28. 次の預言は、ケダルとハツォル〔どちらも、パレスチナ東方の荒野に住むアラブ遊牧民〕の王国についてのものです。 これらの王国は、神様の命令を受けたバビロンの王ネブカデネザルによって、まもなく滅ぼされようとしています。 

29. 神様は言います。 彼らの羊の群れもテントも、家庭用品ともどもに奪い取られる。 らくだも連れ去られ、「われわれは包囲された。 いよいよ最期だ」という恐怖にひきつった叫び声が、あちこちから聞こえる。 

30. いのちが助かるために逃げよ。 ハツォルの人たちは砂漠の奥へ隠れよ。 バビロンの王ネブカデネザルが陰謀をめぐらし、おまえたちを根絶やしにしようと手はずを整えているからだ。

31. 神様はネブカデネザル王に、こう言いました。 「さあ、のん気そのもので、砂漠に孤立して住んでいる金持ちのベドウィン族に襲いかかれ。 彼らは、だれの力も借りずにやっていけるとうぬぼれ、城壁も門もいらないと大口をたたいている。 

32. 彼らのらくだと家畜はみなおまえのものになる。 わたしはこのアラブ人を吹き散らし、四方八方から災難を呼び寄せる。」

33. ハツォルは砂漠の野獣の住みかになります。 人も住まない、永遠の荒れ地となるのです。エラムについて

34. ユダの王ゼデキヤの治世の初めに、エラムについてのお告げが、エレミヤにありました。

35. 天の軍勢の主はこう言います。 わたしはエラムの軍隊を破る。 

36. また、四方からの風でエラムの住民を吹き散らす。 そのため、彼らは世界中の国々に流れ着く。 

エレミヤ書 49