17. その時、知恵のある何人かの老人が立って、全員に話しかけました。
18. 「この決定は正しいと思う。 以前、モレシェテ人ミカがユダ王朝の王ヒゼキヤの時代に、『神様が、この丘は平地の畑のように耕され、エルサレムの都は石の山となり、いま大きな神殿の建っている山頂は森になると言う』と預言しました。
19. ところで、その彼を、ヒゼキヤ王と国民は殺したでしょうか。 反対です。 彼らは悪から離れ、神様を拝み、神様のあわれみをひたすら求めました。 それで神様は、予告しておいた恐ろしい刑罰を下すことを思いとどまったのです。 もし私たちが、神様のお告げを伝えたからというのでエレミヤを殺せば、どんな仕返しをなさるかわかりません。」
20. エレミヤのほかにも、シェマヤの子でキルヤテ・エアリム出身の、ウリヤという本物の預言者がいて、同じ時期に、エルサレムとその住民とをきびしく非難しました。
21. エホヤキム王をはじめ将校、役人もみな、彼のことばを聞きました。 ところが王は、人をやって彼を殺そうとしたのです。 このことを知ったウリヤは、エジプトへ逃げました。
22. すると王は、アクボルの子エルナタンに数人の者をつけ、ウリヤを捕まえに、わざわざエジプトまで行かせました。
23. 彼を逮捕し、王のもとへ連れ帰ると、王は彼を八つ裂きにし、死体を無縁墓地に捨てさせました。
24. しかし、シャファンの子で王室の秘書官アヒカムは、エレミヤの味方になり、彼のいのちをねらう暴徒たちの手に渡さないようにしました。