エレミヤ書 23:13-27 リビングバイブル (JLB)

13. わたしは、サマリヤの預言者がお話にならないほど悪いことを知った。 彼らはバアルによって預言し、わたしの国民イスラエルを罪に引きずり込んだからだ。 

14. ところが、エルサレムの預言者はもっと悪い。 彼らのしていることは、目もそむけたくなるほどで、姦通罪を犯し、不正を愛している。 悪いことをしている者を罪から引き戻すどころか、反対にほめ、励ましている。 この預言者たちは、ソドムやゴモラの住民のように、徹底して堕落している。

15. そのため、天の軍勢の主は宣告なさいます。 わたしは彼らに苦い物を食べさせ、毒を飲ませる。 彼らがいたばかりに、この国に悪がはびこるようになったからだ。 

16. これがわたしの国民への警告だと、天の軍勢の主は告げます。 むなしい希望を与える偽預言者の言うことを、聞いてはならない。 彼らは口から出まかせを言い、わたしのために語ろうとしない。 

17. わたしを侮る反逆者たちに、「何も心配することはない。 何もかもうまくいくさ」としきりに言う。 自分勝手な生活をしている者たちには、「平安があると、神様のお告げがありました」と言っている。

18. だが、神のことばを聞けるほど神に近くいる預言者を、ただの一人でもあげることができようか。 彼らのうちの一人でも、神のことばを聞こうと努力しただろうか。 

19. このような悪者どもを吹き飛ばすために、わたしは激しいつむじ風を送る。 

20. わたしの恐ろしい憤りは、刑罰を余すところなく下すまでは、やまない。 後日、エルサレムが敵の手に落ちた時、おまえたちはわたしの言ったことを認めるようになる。

21. わたしはこんな預言者を遣わした覚えはないのに、彼らはわたしのために語っているのだと、大きな口をたたく。 わたしは彼らに何も言わなかったのに、自分たちの預言がわたしのものだと言いはる。

22. もし彼らがわたしの預言者なら、わたしの国民を悪の道から立ち返らせようと努力しただろうに。 

23. このわたしは一個所だけに閉じ込められていて、彼のしていることが見えないような神だろうか。 

24. 人はわたしから姿を隠せるだろうか。 わたしは、天にも地にも、どこにでもいるではないか。

25. 「ゆうべ、神様からの夢を見た。 まあ、その話を聞いてくれ」と、彼らは言う。 こうして、わたしの名をかたって嘘を並べるのだ。 

26. こんなことが、いつまで続くのか。 仮に彼らが「預言者」だと言うなら、彼らは偽預言者で、自分たちの言うことをみな発明していることになる。 

27. わたしが見せたのでもない夢を得々と説明することによって、バアルの偶像礼拝に転向していった先祖のように、わたしの国民にわたしを忘れさせようとしている。 

エレミヤ書 23