2-3. 「ちりの子よ、二人の姉妹のことを話そう。 二人はうら若いおとめであったころ、エジプトで売春をしていた。
6. みな魅力的な若者で、鮮やかな青い衣を着て、威風堂々と馬にまたがった司令官や隊長だったからだ。
7. こうして、アッシリヤのえり抜きの男たちと姦通の罪を犯し、彼らの偶像を拝んで身を汚した。
8. オホラはエジプトを出てからも、みだらな情欲の炎が消えていなかった。 エジプト人が彼女に欲情を募らせて、その純潔を奪った、あのうら若いころと少しも変わっていないのだ。
9. 彼女はアッシリヤの神々に熱を上げている。 それでわたしは、彼女をアッシリヤ人の毒手に渡した。
14-15. 事実、オホリバの堕落ぶりはサマリヤをはるかに上回っていた。 彼女は壁にかかっている絵を見て、そのとりこになってしまったのだ。 そこに描かれていたのは、バビロンの士官たちで、目のさめるような赤い制服を着け、すてきなベルトを締め、頭には垂れるほどのターバンを巻きつけていた。
16. この絵を見ただけで、彼女は男たちにすっかり魅せられ、使者をカルデヤに遣わした。 もちろん、彼らを自分のもとに招くためだ。
17. 彼らは来て彼女と姦淫し、邪恋の床で彼女を汚した。 すると、彼女は急に彼らがきらいになり、きっぱり別れてしまった。
18. わたしは、姉と同様、妹にも愛想が尽きた。 この妹は、これ見よがしに裸体を彼らの前にさらけだし、彼らの情欲に身を任せたからだ。
19-20. それでもいっこうに懲りもせず、さらに淫行をほしいままにし、エジプトで売春をした若いころの愛人たちを思い出し、よりを戻して淫行を重ねた。
21. こうして、エジプト人に純潔をささげた、あのうら若いおとめのころを祝って、なつかしがっているしまつだ。
22. それで今、神様はこうお語りになります。 ああ、オホリバ。 わたしは、おまえが愛想をつかして別れたその国々を奮い立たせて、おまえに立ち向かわせる。
23. 見よ、バビロニヤ人が攻めて来る。 ペコデやショアやコアから、すべてのカルデヤ人がやって来る。 それに、馬にまたがった、アッシリヤの眉目秀麗な若者、高官たちが加わっている。