エゼキエル書 12:10-27 リビングバイブル (JLB)

10. だから説明してやれ。 『これは、エルサレムのゼデキヤ王とイスラエル国民全体への、神様の宣告だ』とな。 

11. これまで実演して見せたことは、これから起こることなのだ、と教えてやれ。 彼らは家から連れ出され、捕囚の地へ送られる。

12. ゼデキヤ王さえ、自分で持てる物だけ持って、何も見えないように顔をおおい、壁にあけた穴から、闇にまぎれて出て行くのだ。 

13. わたしは網で王を捕らえ、カルデヤ人の地、バビロンへ連れて行く。 だが王は、その地を自分の目で見ることなく、そこで死ぬ。 

14. わたしは、王に仕える者や、兵士たちを四方に風のように追い散らし、剣をそのあとから送る。 

15. このように諸国に散らされてはじめて、彼らは、わたしが神であることを知る。 

16. わたしはまた、わずかな者たちを戦争とききんと伝染病から免れさせよう。 免れた者たちは、自分がどんなに悪いことをしてきたかを、国々の前で告白するだろう。 こうして彼らも、わたしが神であることを知る。」

17. さらにまた、神様からお告げがありました。

18. 「ちりの子よ、震えながら食事をせよ。 水も、これで最後であるかのように制限して飲め。 

19. そして、こう警告せよ。 『神様は言います。 イスラエルとエルサレムの住民は、そのあらゆる罪のゆえに、食糧を最大限に節約し、水も絶望感にさいなまれながら少量ずつ飲むようになる。 

20. 町々は滅ぼされ、耕作地は荒れ果てる。 その時おまえたちは、わたしが神であることを知る。』」

21. 続いて、神様はお語りになりました。

22. 「ちりの子よ。 『日数が延び、預言者がみな嘘つきになる』という、イスラエル人たちが口にすることわざは何だ。 

23. 神であるわたしは、このことわざをやめさせる。 人々はもう、それを口にしなくなる。 代わりに、このことわざを言わせよ。 『すべての預言の成就する時がきた。』

24. その時、エルサレムの安全は保証つき、という偽りの予告が暴露される。 

25. わたしは神である。 わたしが起こると警告することは、必ず起こる。 ああ、イスラエルの反逆者たち。 もう決して遅れることはない。 おまえたちが生きているうちに、わたしはそのようにする。」 こう神様が言われるのだ。

26. また、このようなお告げがありました。

27. 「ちりの子よ。 イスラエル国民は、『彼が見ている幻は、まだ当分のあいだ実現しそうにない』と言っている。 

エゼキエル書 12